太陽光発電設備を長く安定して運用していくために、
パワーコンディショナー(PCS・パワコン)の交換は避けて通れません。
特にFIT制度開始初期に設置された発電所では、
近年パワコンの故障や経年劣化による交換相談が急増しています。
しかし、ここで注意しなければならないのが、
「パワコンを交換しただけだから、特に手続きは不要」
とは限らない、という点です。
実は、交換によって設備の“発電出力”が変わる場合、
資源エネルギー庁への「変更認定申請」が必要になります。
今回は、パワコン交換時に見落とされやすい「出力変更」と「変更申請」について、
分かりやすく解説します。
パワコン交換でなぜ申請が必要になるのか?
FIT/FIP制度では、認定時の設備内容に基づいて、
- 認定出力
- 売電単価
- 設備区分
などが管理されています。
そのため、認定内容に影響する変更が生じた場合には、
資源エネルギー庁への手続きが必要になります。
パワコン交換で特に問題になりやすいのが、
「発電出力の変更」です。
FIT/FIP制度における「発電出力」とは?
FIT/FIP制度では、発電出力は次のいずれか小さい方で判断されます。
- 太陽光パネルの合計出力
- パワコンの合計出力
例えば、
- 太陽光パネル:49.5kW
- パワコン容量:40kW
の場合、認定出力は「40kW」となります。
この状態で、パワコンを50kW相当へ交換した場合、
出力が「49.5kW」になり、認定を変更する必要があります。
つまり、
単なる機器交換ではなく、「事業計画変更」として扱われます。
こんなケースは特に注意が必要です
パワコン容量を増やす場合
古い機器より高性能なパワコンへ交換し、PCS容量が増加するケースです。
特に、
- 低圧50kW未満 → 50kW以上の高圧区分への変更
- 認定出力の増加
など、制度区分に影響する変更は要注意です。
変更内容によっては、売電単価や制度上の扱いが変わる可能性があります。
同型式が廃番になっている場合
メーカー廃番により、同じ型式のパワコンが入手できないケースも増えています。
その結果、
- 近い容量の別機種へ変更
- 台数構成の変更
- メーカー変更
が必要になることがあります。
この場合でも、結果的に認定内容が変われば変更申請が必要になる可能性があります。
台数構成が変わる場合
例えば、
- 10kW×4台 → 20kW×2台
のような変更です。
合計容量が同じでも、変更内容によっては申請対象となるケースがあります。
案件ごとの判断が必要になるため、事前確認が重要です。
手続きをしないとどうなる?
資源エネルギー庁も、変更手続き漏れについて注意喚起を行っています。
必要な変更認定申請や変更届出を行わなかった場合、
- 指導
- 改善命令
- 認定取消し
などの対象となる可能性があります。
また、
「工事は終わったが、FIT上の手続きが未実施だった」
というケースも実際によくあります。
特に中古発電所や名義変更案件では、過去の変更履歴も含めて
確認が必要になることがあります。
売電単価に影響するケースもあります
変更内容によっては、
・FIT調達価格
・FIP基準価格
に影響する可能性があります。
特に、
- 出力増加
- 制度区分変更
- 大幅な設備変更
を伴う案件では注意が必要です。
案件によって判断が異なるため、
- 最新の制度ルール
- 調達価格変更整理表
- 個別事情
を踏まえて確認する必要があります。
パワコン交換は「工事」だけでなく「制度対応」も重要です
パワコン交換では、
- 電気工事
- 機器選定
- 系統連系
- FIT/FIP制度
これらを総合的に考える必要があります。
工事会社やO&M会社では、
「設備交換までは対応可能でも、変更認定申請までは対応していない」
ケースも多くあります。
そのため、
- 交換前に制度確認を行う
- 認定内容への影響を確認する
- 必要な申請を整理する
ことが非常に重要です。
パワコン交換・変更認定申請のご相談はユックス行政書士事務所へ
ユックス行政書士事務所では、
太陽光発電設備に関する各種手続きサポートを行っております。
- パワコン交換に伴う変更認定申請
- FIT/FIP関連手続き
- 太陽光発電設備の名義変更
- 再エネ関連の補助金申請
など、再エネ分野に特化した実務サポートが可能です。
「この交換は変更申請が必要?」
「売電単価に影響する?」
「急ぎで手続きを進めたい」
そのような場合は、お気軽にご相談ください。
再エネ関連のご相談は、ユックス行政書士事務所にお任せください。
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